2002年の旅はこんなだった (2)

『最南端』とか『最北端』とか、どの国にもそういったところがあるはずなんですけど、国境が陸地続きのところでもそんな看板を立ててあるのでしょうか?

やはり、島国だからこそありがたみがあるのでありまして…。

イングランドにも『ランズ・エンド(Land’s End)』と呼ばれているところがありまして、沖縄の『万座毛』とか、福井の『越前岬』とか、雰囲気的にはそんな感じのところであります。

じゃあここはイングランドの『最西端』なのかと思っていたら、ペンザンス(Penzance)からフェリーで2時間40分 (ランズ・エンドからは南西方向へ約45Km) のところにシリー諸島があるので、西の果てではありませんでした。


ランズ・エンド (Land's End)

ガイドブックなどを見ると、いかにも『地の果て』を感じさせるところだろうと思っていると、然に非ず。
駐車場あり、レストハウスありの、ほんでもって記念写真もありで、
「思いっきり観光地じゃん」
「あぁ、どこの国でもおんなじなんだなぁ」



旅をしていて何に魅力を感じて、「また来たい」と思うかというと、そこにある『雰囲気』だと思うんです。以前にも少しだけ書いたことがある(日本大正村)のですが、ガイドブックを見て「あっ、ここイイ」と思って行ったんだけど、何か感動しないという経験が誰にもあると思うんです。

それは、「ここに行こう」と決めたときにガイドブックの写真を見て、そこには写っていない何かを自分で『イメージ』したり『感じ』たりしていて、自分が実際にそこを訪れたときに、そこにそれがなかったコトがわかると、「こんなはずじゃない」ととたんに気持ちが萎んでしまうのであります。
一度気持ちがそうなってしまうと、「もう一度ここに来よう」なんてもう思わないわけでありまして、— そういうところは『一見(いちげん)観光地』とボクは呼んでいるのですが —、ブームが去ってしまうと「はい、それまでよ」。

せっかく魅力のある、価値のあるものがそこにあっても、言い方は良くないかもしれませんが、ある程度の『演出』がないと心に響かないことも事実でありまして、ボクの代表的な例としては『札幌の時計台』がまさにそれであります。
『札幌の時計台』を訪れるときには、誰もが北海道の広々とした大地と澄んだ青空を想像して行くのでありましょうが、いざ行ってみると「えぇっ~、こんなところにあるの…」。冬であれば、まだ多少は救われるところもあるかもしれませんが — ボクは冬に行ってもがっかりしましたケド — 、雪のない時に行ったら「写真見てるだけで済ませとけば良かった」と思うな、多分(笑)

ポプラの木のある広い公園にでもあれば、北海道の開拓時代の空気を少しは感じられるとも思うのでありますが…。たしかに昔からあった場所にそのまま建っているということはすばらしいことでありますが、「なぁんか、ボク場違いなんじゃない?」って時計台の声が聞こえてきそうであります。ならば、せめて時計台の周囲半径xxm以内は「景観保護の観点から建物の高さを制限する」だとか「建築様式を制限する」だとかの『演出』があっても良いと思うのであります。

以前、広島の原爆ドームについても、まわりに高層の建物が建てられて景観に良くない、ということも取り上げられていましたが、日本の伝統文化に魅力を感じて、せっかく海外からたくさんの人たちが期待して来てくれるというのに、ただ「はい、これです」だけで良いのかなと、少ないボクの経験から思うのはそんなことであります。




ランズ・エンドへ行くのであれば、まず『ミナーク・シアター』に行くことをオススメしておきます。

ここは、海岸の崖に造られた小さな野外劇場でありまして、
「これを女性一人で造ったぁ…?」
感激すること間違いないです。


The Minack Theatre

劇場なので、当然いろいろな演目が上演されています。下の方にゴチャゴチャ置いてあるのは、その夜の準備のための荷物であります。そう、夜屋外で演じられることもあるのです。この切り立った崖にある劇場で…。
正直、夜は寒いのでそれなりの準備をしていかないといけないでしょうが、それは幻想的な雰囲気だと思います。
観光スポットのつもりで行ってしまったものだから、本当に残念なことに観劇できずに帰ってきてしまったのであります。


ここに劇場を造ろうと思ったときに、どんなイメージがあったのかはわかりませんが、気の遠くなる時間をかけて、どんなことを思いながら毎日そこで作業をしていたのだろうと思うと胸が熱くなるのであります。

どれだけの時間がかかっているのかは、自分で調べてみてください。



すぐ見下ろせるところに浜辺があって、ここからの景色は本当にきれいであります。

The Porthcurno Beach両側が岩に囲まれて、いかにも『秘密の砂浜』みたいに思うんだけど、すごくひとがやってくる。
雰囲気はイイ。

この砂浜で静かに過ごしたいと思うなら、天気が良くないときか、冬の寒い時期だろうなぁ…。
で、波にさらわれる…みたいな(笑)







大きな地図で見る

大きな地図で見てください。
左にランズ・エンド (Lands End) 、右下にミナーク・シアター (The Minack Theatre) があります。




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