心臓がバクバクした件

先週の金曜日、深夜にあまりに暑くて、
「あぁ~、暑い。ちっとも涼しくならんなぁ」

ふと、頭の中に明王山からの景色が浮かんだのでありました。
「明王山の夜景はきれいだろうなぁ」
「迫間不動の駐車場の近くから行けたんだよなぁ、たしか」

舗装はしてあっても、車止めの柵があって、車では上っていけないのです。
ちょっと歩くだけで良いと勘違いしていたのが、悲劇の始まり・・・。


「夜景がきれいだから、他にもだれか行ってたりするんじゃないか?」

「おし、山頂で寝よう。こんなとこで寝てるより涼しいに決まってる。それに景色もきれいだしね」
時間は午後11時をすこし過ぎた頃。

交通量の少なくなった幹線道路をスイスイ走っているうちは良かった。
R21から住宅地を抜けて迫間不動へ上る道 – 各務原自然遺産の道へも途中までは同じ道を通るんだけど・・・ – へ入ると、とたんに周りが暗くなって一人で車に乗ってるのは心細くなってくる。

「えぇいっ、ここでひるんでどうするっ」

と、前方から坂道を光が下ってくる。
「おいおい、こんな夜中になんだよ」
各務原公園にさしかかった頃、一台のロードバイクとすれ違う。
「こんな真っ暗な急な坂道を、一人ですごいな」

車で走ってビビってる場合じゃない。
でも、しばらく走ると心細くなる。

そして、各務原自然遺産の森と迫間不動とに分かれる三叉路で、
「こっから、ますますなんだよなぁ・・・」

ここから先の路面には、走り屋がスピードを出さないように?と、ところどころに段差が作ってあって走りにくい。
そして、ライトを消すともう真っ暗闇。

子供の頃には何度となく家族で登っていた『お不動さん』でありますが、こんな時間に来るとそのときの雰囲気とはまるっきり違って、まさに山伏の修行=霊場の雰囲気。

・・・霊?

2つめの大きなカーブの右手に、車止め柵のある登山道への入り口が見える。

「車、ほかに停まってませんナ」

・・・。

車をUターンさせて駐車してMAG-LITEを準備して、出発。

・・・。

「うわっ、暗ぇな。ライトがあたってるところしか見えないよ」
スマホのアプリ、マイトラックに記録しておこうと起動してみるも、マップが途中から表示されなくて、イマイチ自分のいる位置がわからない。
「まぁイイや、一本道だし、このまま少し行くだけだから」

途中、わき水の流れる音、そして落石注意の標識、そしてまたわき水の流れる音。
左は切り立った崖、右側には小さな渓流も流れているようなんだけど、思いっきり森の中であたりは真っ暗。

・・・。

「いまどこらへんだ?」
マイトラックのマップは表示されないまま。
「ええぃ、鬱陶しいな」
しばらく立ち止まってスマホをいじっていると・・・。

突然、MAG-LITEが消えた。

えぇっ、マジかよっ」

「なんでだよ」
右も左も前も後ろも上も下も、すぐそばに何かいてもまったく見えない真っ暗闇に、スマホの画面の光だけ。

「アカン、バック、バック」

心臓をバクバクいわせながら、どれくらい登ってきたかわからない漆黒の山道を、スマホの光だけを頼りにそそくさと車まで戻ったのでありました。


わっ!

無事車に乗り込んで、おそるおそるルームミラーで後席を確認して、目を前方に戻すと、光がこっちに向かってきたのであります。

「なんだよ、また自転車か」

車のエンジンをかけて、
「バカなことをしたもんだ」
と思いながら、ふと、
「さっきの自転車・・・んなことないか」

・・・。

幹線道路に出るまで、ルームミラーを見なかったのは、言うまでもありません。


明王山登山道

登山道入り口に駐車できればだけど、明王山からの景色を楽しむのには手軽な道。
でも一台がやっとかも。
道幅はあるんだけど・・・。
参拝者の車の迷惑にならないようにということで。
迫間不動からまわる道もあるみたいだけど、ちょっと遠いか。
迫間不動の駐車場に車を停めて歩くなら同じくらいの距離のような。
どのみち、夜は相当な覚悟がいる。
胆だめしやるみたいな・・・。
ひとまず、夏のうちに日の出を見に行ってみようと思っております。
そしたらまわりが少しは明るいから f(^_^)
「だれかいっしょに行きませんかぁ?」(笑)


この記事へのコメント

  • そのルート、若い頃よくバイクで走ってましたな。
    ヘアピンを抜けると正面の斜面にギャラリーがいっぱい!
    カッコいいとこ見せようとマシンを目いっぱい倒してアクセルを吹かす。
    後輪が負荷に耐え切れず外側へ流れ出す!
    間一髪、逆ハンでマシンを立て直す・・・
    峠族ご愛用のルートだったのに、死亡事故があってから二輪車通行禁止になったとか・・・
    ああ懐かしい・・・

    2012年8月30日 22:44 | たく

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