『葵 徳川三代』

NHKの大河ドラマ。


『江 ~姫たちの戦国~』は、時代劇としては酷評されているようでありますが、個人的には、こういうホームドラマ的なものもアリで良いのではないかと思っております。


テレビの時代劇ドラマというのも少なくなりまして、個人的には、
「世の中、単純に良いヤツと悪いヤツなんて、はっきり分けることなんかできやしないんだ」
「善人だと思っていたヤツが、実は悪人なんだ」 etc.
的なドラマが多くなってきているようにも思うワケでありまして、
「これも時代の流れなんだろうなぁ」
と思っているのであります。

ボクが子供の頃に見ていた時代劇といえば、『銭形平次』や『水戸黄門』といった白黒がハッキリしている勧善懲悪系がたくさんありました。

いまのテレビドラマを遠目に見ながら、グレーという色をわかるためには、白と黒という色がわかっていないといけないはずなんだけど、それがわからないのに、グレーという色を教えることは、果たしてそれが近道になり得るものなのかなどと、くだらないことも思ったりするのであります。

それが良いのか悪いのかはわかりませんが、そんなドラマを見て育っている子供たちは、とりあえず、
「実戦は不足しているけど、大人なんだよねぇ」(笑)


近道かそうじゃないのかなんてのは、結局、歩き終わった本人にしかわからないものなんじゃないでしょうか。


もともと『過去』、それもその時の文化だとか生活がイメージできない『過去』の時代には興味なんてまったくなくて、唯一読んだのが吉川英治の『宮本武蔵』でありまして、それも中村錦之助の『宮本武蔵(1961)』 — 役所広司(1985)や市川新之助(2003)の武蔵ではない — を見たのがきっかけという、もともと活字が嫌いだったんだから、よくもまぁ、あの長編を読む気になったものだと、いまさらながら思うのであります。

ちょっと調べてみたら、三船敏郎(1954)、市川団十郎(1975)、北大路欣也(1990)、上川隆也(2001)のほかに、仲代達矢、高橋英樹、緒形拳、長塚京三、本木雅弘も武蔵を演じているようであります。
で、
「そんなにあるの?」
と、ビックリ。


ドラマや映画から、時代に限らずいろいろなことに興味を持つこともあるわけでして、そのきっかけになるには、わかりやすいということもひとつの条件でありましょう。

そういうことからすると、『江 ~姫たちの戦国~』も女性の家族的な目線から戦国時代を見るというのも、意味のあることだと思うのであります。

そういえば、『おんな太閤記(1981)』というのもありましたねぇ。
「あれはどんな描き方だったんだろう・・・」


その舞台になっている時代のドラマというと、ボクには『葵 徳川三代(2000)』という大河ドラマが記憶に残っておりまして、これは豊臣秀吉が亡くなって後、関ヶ原の戦いから始まって三代将軍 家光までの治世を描いたものですが、これの原作があったらそのうち読んでみようと思っていたら、タイミング良く放送が始まったので早速手に入れて読んだのであります。


『葵 徳川三代』 ジェームス三木 著

『葵 徳川三代』 ジェームス三木 著

上・中・下 三巻。
いざ手に入れようと思ったら、どうも廃刊になっているようで、いろいろ探して、なんとかユーズド品で程度の良いのが手頃な値段で手に入ったのであります。
この時代のドラマも数多くありますが、関ヶ原の合戦シーンは見応えがあったのを覚えています。



さすがに、これを読んでしまうと『江 ~姫たちの戦国~』というのは、登場人物は少ないし、相当出来事が端折られているので、ちょっと詳しい人たちから見たら、
「こんなもの、時代劇じゃない」
といわれるのも無理のないことのように思えます。
だから反対にとっかかりにするには、ちょうど良いとも言えるわけであります。

『江 ~姫たちの戦国~』で描かれているのは、織田信長から始まる『天下太平の世の中』への道のりでありまして、それを優しく、柔らかく描いているように思うのであります。

それに対して『葵 徳川三代』で描かれている、その太平の世を築くまでの時代は、権謀術中渦巻き、それこそ何が正しくて、何を信じたらよいのか、他力本願では何ともならない、心の強さと知恵が求められている時代。

それは、
「あれぇ?間違えちゃったぁ」
では済まされない、そんな生やさしい時代ではなかったのであります。



この三冊は、多分読まない(笑)


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